4歳(3歳児)の三之助は、週1日療育に通っています。
ここでは、お子さんの療育を検討されている方のために、療育の内容について書いていきます。
本来、療育の内容を口外してはいけないのですが、実際どのようなことをしているのかは興味があると思いますので、差し障りのない程度にご紹介します。
療育とは何か
療育とは、障がいをもつ子どもの発達を促すトレーニングのことです。子どもの将来的な自立を目的として、発達や障害の程度に応じて行われます。
療育を受けられる場所
療育センター、療育病院、民間の施設などで受けることができます。お住まいの市区町村のホームページに療育を受けられる施設の情報があるはずですので、ご確認ください。
費用
施設やお子さまの年齢、世帯の年収によって費用が異なりますので、興味のある施設に問い合わせるのがよいでしょう。
三之助の場合、令和元年10月1日から、幼児教育の無償化に伴って、満3歳から5歳までの障害のある子どものための児童発達支援等の利用者負担が無償化されたことにより、利用者負担はありません。
療育の内容
集団療育か個別療育か
療育には、集団療育と個別療育があります。三之助が参加しているのは、集団療育です。
自閉症スペクトラムと診断され、発達段階が同じくらいのお友だち7人といっしょでした。
偶然ですが、7人とも男の子。三之助の療育施設は、男の子の割合が圧倒的に多くなっています。
三之助はコミュニケーション力が課題だったので、集団療育で正解でした。
先生や友だちと一緒に遊んだり、作業をしたりするという経験を積むことができたのはよかったです。
コミュニケーション力、社会性が課題のお子さんには集団療育が適しています。
一方、手操作、言語力などの支援を望む場合は個別療育が向いていると思います。
先生と一対一でじっくり課題に取り組めるので、能力の向上がより期待できます。
療育の内容
三之助が通った集団療育では、他人に興味を持ち、コミュニケ―ションへの意欲を育むために、
グループ課題、運動遊び、着脱・排泄の練習、自由遊びが行われています。
●グループ課題
歌、楽器遊び、読み聞かせ、ペープサート、工作、絵カードなどをさまざまなことを行います。
2週続けて同じ課題をすることもありますが、異なる課題に取り組むこともあります。
●運動遊び
ボールプール、ボルダリング、ぶらんこ、トランポリン、すべり台で遊びます。
●着脱・排泄の練習
療育の途中で、トイレに行きます。
おむつの子も便座に座ったり、便器の前に立って排泄の練習をします。
●自由遊び
ままごと、電車、ねんどなど、好きな遊びをします。
療育の回数と時間
三之助の療育施設の場合、集団は週1回で1時間半、個別は月1回で45分です。
週2回、週5回の施設もあります。
施設によって異なるので、ご希望の施設に問い合わせてみてください。
療育の職員
集団療育のクラスは、保育士の先生が5人ほどついていました。
さらに、回によっては臨床心理士、言語聴覚士、作業療法士の先生がつくこともありました。
療育に通うべきか
三之助の場合は、療育に通ってよかったです。
まず、本人が楽しんで通っていました。
療育で習った歌を歌ったり、本を読んだりすることもたびたびありました。
さらに、(療育だけのおかげではありませんが、)1年でずいぶん言葉が増えました。
療育を始めたときはほとんど話せなかったのに、いまは2語文、3語文もスラスラ話します。助詞を使えるようにもなってきました。
療育の成果はすぐには現れませんが、確実に成長につながっていると思います。
私の住んでいる区では、療育を希望する方が増えていて希望の施設で療育を受けられないというケースも見られます。
療育を考え始めたら、できるだけ早く申し込むことをお勧めします。