<4年生>SAPIXの入室テスト対策~算数編

4年生(新5年生)の入室テストにおいて最も重要な科目は、算数です。
算数の結果が合否を左右するといっても過言でありません。
4科目の中では、最も対策しやすい教科ですので、しっかり対策をしてテストに臨みましょう。

※ここでは、4年生(新5年生)のテスト対策を取り上げています。



算数の問題構成と点数について

試験時間・満点

入室テストを受ける時期によって、試験時間が異なります。

4年生9月まで  40分・150点満点
4年生11月以降(新5年生)  50分・各150点満点

問題構成と配点

算数のテストは、大問5~7題で構成されています。

大問1 計算5題(5点×5=25点、まれに6問30点の場合あり)
大問2 一行問題、図形(30点~40点)
大問3 一行問題、図形(25点~30点)
大問4以降 数の性質、規則性、場合の数、平面図形など(大問5~7まである)

目標となる点数

150点の4割である60点を目指したいところです。
入室テストと同一問題の内部生向けクラス分けテストの平均点が70台後半なので、80点を超えれば上出来といえます。
算数が苦手なら、算数の目標点数を下げてもいいでしょう。
4科目で200点を超えればいいのですから、他の科目で得点を稼いでください。
事実、20点台で合格した人もいます...

大問別傾向と対策

ここからは、大問ごとの出題傾向と対策を見ていきましょう。4年生9月までと4年生11月以降(新5年生)で対策が異なります。

大問1

4年生9月まで

傾向

整数の四則計算、逆算が中心です。距離または時間の足し算、引き算が出題される場合もあります。
難易度は後述の『SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 4年生』に掲載されているレベルです。

対策

整数の四則計算を確実にできるようにしましょう。
「285×56」「3476÷31」のような3けた、4けたのかけ算、あまりの出る割り算も必須です。
分配法則を使った計算もできるようにしておく必要があります。
カッコは小カッコが理解できていればいいでしょう。
距離の足し算・引き算が1問出題されるかもしれません。
「25km12m-8km370m」くらいの計算をできるようにしておきましょう。

4年生11月以降

傾向

整数、小数、分数の四則計算、逆算が出題されます。
整数と小数の混合計算もあります。
4年生(新5年生)3月以降は、整数、小数、分数の混合計算が出題されます。
1問は、距離または時間の足し算、引き算が出題される場合があります。

対策

小数と分数の計算演習が必須です。
分数は、分母が異なる数の足し算、引き算、さらにかけ算と割り算をできるようにしておきましょう。
距離または時間の足し算、引き算も練習しておくといいでしょう。

大問2と3

一行題および図形問題で構成されています。
一行題は、場合の数、規則性、倍数、約数、植木算、方陣算、和差算、つるかめ算、消去算、平均算、分配算、過不足算、周期算などです。
2は一行題がメイン、3は一行題に加え、図を参考に角度や面積を問う問題が出題されます。
大問2と3合わせて30点はとりたいところです。

4年生9月まで

傾向

植木算、和差算、規則性、場合の数などが出題されます。
3は、紙を折り返した図、三角定規を重ねた図から角度を求める問題などが出題されます。

対策

大問2は基本的な問題なので、対策をしておけば満点を狙えます。
植木算、和差算、過不足算、周期算、場合の数、倍数、約数を重点的に学習してください。
植木算は①両端に植える、②両端に植えない、③池の周りに植える、の基本3パターンを解けるようにしましょう。
場合の数は数字が書かれたカードから3桁の整数を作るものや硬貨の組み合わせなど、基本的な問題を練習するようにします。
最小公倍数、最大公約数を求められるようにしておきます。
図形は、紙を折り返した図の角度を求める問題、大小ある三角形などの数を数える問題を繰り返し練習しましょう。
正方形、長方形、三角形はもちろん、ひし形、台形、平行四辺形の面積も求められるようにしましょう。
一行題と簡単な図形問題の対策には、
後述の『SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 4年生』が、かなり役立ちます。

4年生11月以降

傾向

9月までの分野に加え、つるかめ算、方陣算、平均算が出題される可能性があります。
図形は、円・おうぎ形、立体図形の出題もあります。

対策

上記9月までの対策に加えて、次の対策が必要になります。
つるかめ算、方陣算、平均算の基本的な問題を解けるようにしましょう。
図形は、円・おうぎ形の面積とまわりの長さ、立体図形の体積と表面積を求められるようにしましょう。

大問4以降

応用問題が出題されます。『SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 4年生』や市販の問題集では対策が難しい問題がほとんどです。
大問4以降で大切なことは、最初にすべての問題にさっと目を通して、できる問題から解いていくということです。
4→5→6→7の順にだんだん難しくなっていくとは限りません。
5は難しいけど、6は簡単という場合もあります。
また、小問(1)は簡単だけど、(2)以降は難しいという問題もあります。
自分が解ける問題を見極めて、しっかり点数を取ることが大切です。

4年生9月まで

傾向

数の性質、場合の数、平面図形などの応用問題が出題されます。
調べや推理が必要な問題が出題されることもあります。

対策

『きらめき算数脳 小学4・5年生』で慣れておくといいかもしれません。

4年生11月以降

傾向

数の性質、規則性、場合の数、平面図形などの応用問題が出題されます。

対策

各分野の基礎を押さえておくことが大切です。




おススメ問題集

サピックスの入室テストには、サピックスが発行している問題集が最適です。

パワーアップトレーニング

『SAPIXメソッド 算数絶対基礎力の完成 パワーアップトレーニング 4年生』は、サピックスの校舎で販売されている問題集です。
校舎の受付で「4年生のパワーアップトレーニングをください」と言えば、買えます。
大問1~3の対策は、この1冊でできます。
1ページ10問ずつ、500問が収録されているので、試験範囲の問題を繰り返し解きましょう。

きらめき算数脳 小学4・5年生

『きらめき算数脳』シリーズは、パズルやゲームを解くような感覚で算数に必要な思考力を養うことができる問題集です。
4年生向けには、『きらめき算数脳 小学3・4年生』 『きらめき算数脳 小学4・5年生』が販売されています。
入室テストの大問4~7は、公式を覚えているだけでは解けない思考力を問われる問題があります。
特に4年生の9月までに受験予定なら、『きらめき算数脳 小学4・5年生』に取り組んでもいいかもしれません。
新5年生のテストを受けるなら、実践的な問題集に取り組んだほうがいいでしょう。



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