4年生(新5年生)のSAPIX入室テストにおいて、国語は最も得点を稼げる可能性のある科目です。
ケアレスミスに注意して、確実に得点を重ねましょう。
※ここでは、4年生(新5年生)のテスト対策を取り上げています。
国語の問題構成と点数について
試験時間・満点
入室テストを受ける時期によって、試験時間が異なります。
4年生9月まで 40分・150点満点
4年生11月以降(新5年生) 50分・各150点満点
問題構成と配点
国語のテストは、大問5~7題で構成されています。
大問1 漢字10題(2点×10=20点)
大問2 語句、文法(20点)
大問3以降 説明文、物語文(合わせて110点)
目標となる点数
70点~80点台を目指したいところです。
入室テストと同一問題の内部生向けクラス分けテストの平均点は、80台です。
国語が得意なら、100点を超えることも可能でしょう。
大問別傾向と対策
ここからは、大問ごとの出題傾向と対策を見ていきましょう。
大問1
漢字の読み、書きが合わせて10題出題されます。
漢字の採点はとても厳格です。
止め、はね、はらい、はみだしに気をつけて、丁寧に書きましょう。
傾向
4年生までに学習した漢字が出題されます。
2年生、3年生で学習した漢字が出題されることもあります。
新5年生の1月以降は、5年生で学習した漢字が出題される可能性があります。
対策
4年生までに学習した漢字を確実に読み書きできるようにしておきましょう。
大問2
文法、熟語の組み立て、熟語の知識、ことわざ・慣用句などが出題されます。
傾向
熟語の組み立て、慣用句、文法問題が出題されます。
熟語の組み立ては、、二字熟語の構成について問われます。「上下」のような意味が対の熟語、「停止」のような似た意味の熟語を選択肢から選ぶという問題です。
文法は、主語・述語などです。
新5年生は、ことわざ・慣用句、四字熟語の知識が問われる可能性があります。
対策
文法は、文章の中から主語・述語を選ぶ問題、文法の性質が違うものを選ぶ問題(きれい、重い、うれしい、とけいから品詞が異なるものを選ぶ)ができるようになるといいでしょう。
ことわざ・慣用句、四字熟語については、時間を割いて学習する必要はありません。
鶴の一声、口が重いのような、動物や体を使ったことわざ・慣用句のうちよく使うものは覚えておいてもいいでしょう。
また、絶体絶命のような字を間違えやすい四字熟語を押さえておきましょう。
大問3以降
説明文と物語文がそれぞれ大問で出題されることが多いようです。
傾向
接続詞、空欄穴埋め、記号、指示語の問題、記述が出題されます。
対策
文章の長さに慣れることが大切です。問題集などを活用して、長い文章の読解問題に取り組んでみましょう。
説明文、物語文どちらも記述問題があります。配点が高いので、何かしら書くようにしたいところです。部分点がもらえる可能性があります。
「なぜ」と問われたら「~から」、「どのようなこと」と問われたら「~こと」と答えるという記述の基本も押さえておきましょう。
おススメ問題集
『トップクラス問題集国語小学4年―中学入試をめざす』(文理)
漢字、語句、文法、読解が1冊で対策できます。
この問題集は、易しい順に「標準クラス」「ハイクラス」「トップクラス」の三段階で構成されています。
入室テストの読解の文章は「トップクラス」と同じくらいかそれ以上の長さなので、「トップクラス」の読解に挑戦しておきましょう。