人生ゲームで学力を上げる!

1968(昭和43)年の発売以降、根強い人気の「人生ゲーム」。さまざまな人生を体験することができ、子どもから大人まで楽しむことができます。特に子どもにとっては、単なるゲームではなく、学力を伸ばし、生きる力を育むことができるツールでもあります。「人生ゲーム」で遊ぶことで向上する能力を見ていきましょう。


語彙・読解力が上がる

マスに書かれている文章を読むことで、文字を覚え、語彙が増えます。「出資」「終電」「特許」「婚約」など、子どもたちには耳慣れない言葉がたくさん出てきますが、ゲームに勝つためだったらすぐに覚えてしまいます。語彙を増やすことは思考力や表現力の向上につながりますので、たくさんの言葉ふれることはとても大切です。

「人生ゲーム」では、すべての漢字にふり仮名がついているので、ひらがなとカタカナが読めれば、文章を読むことができます。ひらがなとカタカナが完璧ではないお子さまでも、周りの人がいっしょに読んであげることで、文字を覚えていきます。

読む力を伸ばすことができるのも魅力です。マスに止まるたびに文章を読み、内容を理解しなければなりません。普段読書をしない子であっても、マスの文章は必死に読もうとするので、「読む」習慣がつきます。

計算力が上がる

まず、数字に強くなります。幼児や100の位までしか習っていない小学校低学年でも、1,000が「千」、10,000が「1万」、100,000が「10万」であることを自然に覚えていきます。

「人生ゲーム」では、何度も計算をします。繰り返すうちに、足し算と引き算のやり方を覚え、計算スピートが上がっていきます。そのうち、「8,oooドル払いたいけれど、10,000ドルしか持っていないから、2,000ドルのおつりをちょうだい」みたいな会話が当たり前のように行われるようになります。特に銀行係は計算の頻度が高くなるので、計算力を身につけてほしい子には、銀行係を任せてみましょう。

マネー教育に最適

日本では、子どもたちが「お金」について学ぶ機会がほとんどありません。しかし、いずれは自分でお金を管理しなければならないのですから、お金の知識を持つことはたいへん重要です。「人生ゲーム」なら、生きていくために必要なお金の知識を楽しく身につけることができます。

子どもは、「お金=現金」と思いがちですが、現金だけではなく、株式・保険・住宅・絵画なども財産であることを学びます。株や保険といった金融商品について知ることができ、「株式は儲かることもあるけれど、リスクが高い」「保険はもしものときに便利だけれど、不要な場合もある」ということを身をもって感じることができるのです。
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「働く」意味を知る

子どもたちは「人生ゲーム」を通して、「社会」を体験します。特に、働くことの大切さを学ぶことができるのは大きいです。ゲームを進めるうちに、「どのような職業があるのか」「どうしてキャリアアップが必要なのか」「なぜフリーランスや無職ではなく、定職に就いたほうがいいのか」がわかってきます。

「人生ゲーム」には、さまざまな種類があります。テレビゲームやアプリ版もありますが、できればボードゲームでやってください。ボードゲームでは、紙のお札をやりとりするので、お金の重み、ありがたみを体感することができます。
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家族や友達が集まったら、ぜひ「人生ゲーム」を楽しんでみてくださいね。

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