きらいだった玄米

私が小学3年生のころまで、実家の主食は玄米だった。

当時母が自然食にハマっていたためだ。

主食は玄米、主菜は魚、野菜は有機野菜、調味料は無添加、

自然食品店以外のお菓子やジュースはNGという、

小学生にはなかなかつらい食生活だった。

 

とくに玄米はいやだった。

食感がプチプチしているし、おかずとも合っているとは思えなかった。

私は何度も「白米にしてほしい」とお願いしたが、聞き入れてもらえなかった。

給食や外食で白米を食べられるのが幸せだった。

だから、ある日突然母が自然食志向をやめて家の主食が白米になったときは、本当にうれしかった。

 

先日、約30年ぶりに玄米を食べた。

ふるさと納税で誤って玄米を注文してしまい、家に届いたのがきっかけだ。

お米屋さんで精米してもらおうと思っていたが、

食生活にかなり気をつかっている女子高生の一姫が「玄米を食べてみたい」ということで、

精米するのをやめて、玄米のまま食べることにした。

 

久しぶりに食べた玄米は、とてもおいしかった。

プチプチの食感は歯ごたえがあっていい。

よくかむので満足感も得られる。

いろいろなおかずとも合う。

今の私なら、白米より玄米のほうが好きだ。

一姫も玄米のほうが好きなようで、このときからわが家は白米と玄米の両方を炊くようにしている。

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