クリスマスの時期には、アドベントカレンダーも飾っている。
木製の本の形をしたもので、開くと左側がツリーになっており、
右側は24個の引き出しの中にオーナメントが入っている。
12月になったらその日の数字が書かれている引き出しからオーナメントを取り出して、
左側のツリーに飾るというものだ。
このアドベントカレンダーは、10年ほど前に叔父からもらった。
当時、叔父は祖母と一緒に岩手県の海沿いの町に住んでいた。
2011年3月11日に東日本大震災が起こり、
叔父と祖母が住んでいた家は1階の天井まで浸水した。
家族写真や思い出の品はほとんど流されてしまったが、
2階に保管していたアドベントカレンダーは奇跡的に無傷で残ったらしい。
物置に保管しておくよりも使ってほしいからということで、
私のもとへやってきた。
遠くに暮らす親せきのことを思いながら、
今年もアドベントカレンダーを飾っている。

