読み聞かせを聞かない2歳児が興味を持った絵本

2歳の三之助は、まったくといっていいほど絵本に興味がありませんでした。

0歳から2歳半までに読んだ絵本は「ぴよちゃんとあそぼ!」シリーズの『めくってばあ!』と『ふわふわほんとはね』の2冊だけ。

もっとたくさんの絵本にふれてほしい。

そんな想いから、三之助を膝の上にのせて、0歳~2歳向けの絵本をいろいろ読んではみたのですが、ちっとも興味を示しません。人気の絵本や、乗り物が好きなので乗り物の絵本も読みましたが、全滅でした。

子どもの発育に絵本の読み聞かせが効果的なのは誰もが知るところ。

なんとか三之助が気に入ってくれる本を見つけたいと、しぶとく読み聞かせを続けました。

そしてついに、お気に入りの本が見つかったのです!



やっと見つけた1冊

その絵本は、『いろいろ ばあ(いろいろばあシリーズ)』(新井洋行、えほんの杜)。


赤と黄色と青の絵の具による「いないいないばあ」の絵本です。チューブから絵の具が飛び出すのを繰り返すだけなのですが、色によって出たときの形と表現が異なるのがおもしろいようです。

はじめて読んだときはほとんど反応しなかった三之助ですが、2回目はじーっと本を見つめていました。3回目以降は絵の具を指さしたり、絵本に合わせて「ばあっ」と言ったりしていました。今では一番のお気に入り。毎日この本を「読んで」と言って持ってきます。

さらにもう1冊

『いろいろ ばあ』だけではなく、もう1冊お気に入りの本が見つかりました。

だーれだだれだ』(きむらゆういち、小学館)です。

おうちでかくれんぼをしているかばくんを見つけるというおはなしです。ページをひっぱると動物が出てくる仕掛けになっているので、「いないいないばぁ」のように遊ぶことができます。

はじめて読んだときから大ウケ。「何の動物がかくれているかな?」といっしょにあてっこゲームをしながら読んでいます(何度も読んでいるので、答えはわかっているのですが)。

なぜこの2冊に夢中になったのか

2歳半ごろの三之助のマイブームは、「いないいないばあ」「トミカ」「プラレール」「動物」でした。中でも「いないいないばあ」をして遊ぶのが大好きだったので、「いないいないばあ」にちなんだ絵本を何冊も読んだところ、興味を持ったのが上記の2冊だったのです。本当にたまたまです(笑)。

相変わらずこの2冊以外の本には、まったく興味がないのですが、
宮崎駿さんが「大切な本が、1冊あればいい」(『本へのとびら』岩波新書)とおっしゃっていることですし、2冊だけでもお気に入りの絵本を見つけてあげることができたので、よしとしています。

子どもは十人十色なので、ベストセラーの絵本を自分の子どもが気に入るとは限りません。自分の子どもが興味を持っていること、ものは何かを理解して、それに関する絵本を読んであげることが、絵本への興味につながるのではないかと思っています。

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