小学校入学までにできるようにしておきたい3つのこと

夏休みが終わったあたりから、年長さんがいるご家庭では、小学校入学に向けた準備がはじまります。

準備というのは、ランドセルを買ったり、文房具や道具をそろえたりすることだけではありません。

お子さんが楽しい学校生活を送るには、学習面や生活面での準備をすることがとても大切です。

そこで今回は、お子さんが4月から順調に小学校生活をスタートできるよう家庭ですべきことについて、お話しします。

必ずやっておきたい3つのこと

1.あいさつ・返事をする

もう、これは絶対です。

学校は「おはようございます」のあいさつにはじまり、「さようなら」のあいさつで終わるのですから、あいさつができなければ充実した学校生活は送るのは難しいでしょう。

とはいえ、なにか特別なことをする必要はありません。

幼稚園や保育園でもあいさつや返事はするでしょうし、ご家庭でも、日常生活の中で朝起きたら「おはよう」、何かをしてもらったら「ありがとう」、悪いことをしたら「ごめんなさい」、呼ばれたら「はい」と言うのを習慣づけておけば十分です。

2.お絵描きをする

小学校に入る前に、たくさんお絵描きをしておくといいです。

学校では、自分の顔、絵日記、あさがおの観察などなど、絵を描く機会がたくさんあります。

にもかかわらず、学校では絵の描き方を教えてくれません。

だからこそ、たくさん絵を描いて上手になっておくと、学校でも絵を描く作業を楽しくこなすことができます。

さらに、お絵描きをすることで、よりよい学校生活を送るための次のようなスキルを身に着けることができます。

集中力

学校では、45分間椅子に座って授業を受けなければなりません。

これは新小学1年生にとってはかなりたいへんなことです。

ですから、椅子に座ってお絵描きをすることによって、長時間椅子に座って何かをするということに慣れておきましょう。

運筆力

 

思い通りに筆記具を動かす力を「運筆力」といいます。

運筆力は、絵を描くときだけでなく、字を書くときにも必要です。

学校では、文字や数字の書き方を丁寧に教えてくれます。

このときに、運筆力があるとないでは、大きな差が出ます。運筆力があれば上手にすらすら書けますし、運筆力がなければうまく書くことができません。

文字が上手に書けるかということは、学力の向上を左右しますので、とても重要です。

小学校に入学するまでに、運筆力をつけておきましょう。

運筆力を上げる方法は、お絵描きが一番です。

ジグザグ線や円をなぞるドリルもありますが、飽きてしまう子も少なくありません(もちろんそのようなドリルが好きだという子には、どんどんやらせてあげましょう)。

お絵描きでは、直線、曲線、ジグザグ線などを描く機会がたくさんあります。

楽しみながら描いているうちに、どんどん運筆力が上がっていくのです。

3.通学路を歩く

1人で登下校する場合はもちろん、集団登下校の場合でも、事前に何度も通学路を歩いてみましょう。

はじめは親子でいっしょに歩きます。

通学路で危険な場所はあるか、人通りの少ない場所はあるか、横断歩道はあるかなどをチェックします。

横断歩道を渡るときなどの交通ルールや不審者に遭遇した場合の対処法なども併せて確認しましょう。

入学直前の春休みには、お子さん1人で歩く練習もしておくといいでしょう。

できればやっておきたいこと

以上の3つのほかにも、できればやっておいたほうがいいことがいくつかあります。余裕があればやってみてください。

鉛筆・箸の持ち方

鉛筆の持ち方は、学校でも教えてもらえますが、教えてもらってすぐにできるようになるとはかぎりません。また、いい加減な持ち方をしていると直すのがたいへんなので、事前に正しい持ち方ができるようにしておいたほうがいいでしょう。

学校の給食では、箸しか出てこないこともあります。箸を使って食べられるようにしておいたほうが、おいしく給食を食べられると思います。

自分の名前をひらがなで書く

ひらがな・カタカナの読み書きはできたほうがいいですが、学校で教えてもらえるので、絶対できないといけないというものではありません。

ただし、自分の名前は読み書きできるようにしておきたいです。

一姫の学校では、初めの授業で自分の顔と名前を書いて、自己紹介をしました。

上手でなくても構わないので、ほかの人が読めるくらいのレベルのひらがなで書けるように練習しておきましょう。

和式トイレを使う

入学前に、入学予定の小学校に行く機会があるはずです。そのときは、必ずトイレをチェックましょう。

もしトイレが和式だったら、練習が必要です。

公園や駅のトイレを使って練習しましょう。

 

入学準備をする目的は、子どもが楽しく充実した小学校生活を送れるようにすることです。

あれもこれもと詰め込まず、子どもが「小学校って楽しそうだな」と思えるように、準備を進めていくといいですよ。

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