子どもたちと日本の昔話を読んでいますか?
わたしの子どもたちは、日本の昔話にほとんど関心ないのですが、日本人として有名なお話は知っておいてほしいと思い、ときどき読んでいます。
「まんが日本昔ばなし」の絵本
子どもたちと読んでいるのは「まんが日本昔ばなし」の絵本版です。アニメ版は、お父さんお母さん世代にはなつかしいですよね。
この絵本は、かつて国際情報社が発行していました。
当時の定価は250円。いまは絶版です。
本来なら全部で60冊ありますが、わたしが持っているのは、こちらの12冊。
●一休さん
●鉢かづき姫
●花咲か爺さん
●浦島太郎
●一寸法師
●かぐや姫
●鶴の恩返し
●猿の恩返し
●さるかに合戦
●うぐいす長者
●竜宮からきた嫁
有名なお話が多いのですが、「どんなお話だっけ?」と思うものもあります。
1冊のページ数は32ページです。
映像を書籍化するとかなり端折られてしまうことが多いのですが、このシリーズはうまくまとまっていると思います。
イラストについても、美しいものは美しく、醜いものは醜く、恐ろしいものは恐ろしく描かれているので、登場人物の特徴が明確になります。
表紙の裏に「かいせつ」があって、そのお話の背景や豆知識を知ることができるのもうれしいです。
昔話を読むメリット
良心が育つ
わたしが持っている12冊は、勧善懲悪や因果応報のお話がほとんど。ハッピーエンドもあれば、悲しい結末のもあるし、少々残酷なのもあります。いずれにしても、善を重ねれば報われ、悪いことをすれば罰が当たる展開になっているので、子どもの良心を育むのに最適です。つまり、物事の善悪を判断し、善いことを行おうとする心が養われるわけです。もちろん家庭や社会の中で良心を育てることはできますが、絵本も効果的です。
豊かな日本語にふれることができる
「土間」「高貴」「さげすむ」「くべる」「かくまう」・・・昔話を読むと、親子の日常会話ではあまり使うことのない日本語にふれることができるので、語彙が増えます。
方言や古い言葉にふれることができるのも魅力です。日本語の豊かさや奥深さを味わうことができます。
子どもたちのお気に入り
一姫のお気に入りは『鉢かづき姫』。日本版シンデレラともいわれる、頭に大きな鉢をかぶったお姫様のお話です。
二太郎は『桃太郎』が好きみたいです。
昔話にほとんど興味がないわが家の子どもたちも、いざ読み始めると夢中になって聞いてくれます。定番のストーリー展開が子どもたちをひきつけるのかもしれません。さずが時代を超えて語り継がれてきたお話です。
なお、60冊のラインアップの中には、『耳なし芳一』があります。さわりを聞いただけで、子どもたちは拒絶反応。
でも、そのうち読んでみたいと思います。